ジョジョ第二部も最終回が放映された事ですし、予告通り(少し時間は経過したが)
「何故、動植物に優しいはずのカーズ様がリスを殺したのか」
をなんとなく考察してみたいと思います。
それでは行ってみるです☆
↓↓↓↓↓
1
まず、カーズ様は自然界、つまり弱肉強食の掟には手を出さないのではないか?という説。
実際、犬を助けた時も腐れ下種な人間どもから命を助けたのみであり、ゆく当てなく彷徨うワンちゃんにごはんをあげたり拾ってあげたりすることまではしなかった(もしかしたら陰でしているのかも知れないが)。
エシディシの件で心穏やかではなかっただろうが、足元に寄ってきたワンちゃんを見下ろす姿にはどことなく切なさが漂っていたように見えます。
助けてやりたいのだけど、今は…
自らが生み出したとは言え、一時的にせよ個性を持った生命としてリスは誕生した訳です。
なので、そのリスが行うことにまでは関与しないのではないかと。
カーズ様は「もし神がいるのならば、何故こんな残酷な世界にしたのだろう」とたぶん思っている。
弱肉強食とはどちらかを助ければどちらかが命を失う世界。
「手え出すんなら終いまでやれえ」と釜じいは言ったが、全ての生命を死なないように…というのはこの世界では現状不可能なのである。
でも、もしかしたら究極生命体となった、肉体を持つ神となったカーズ様ならばそれも可能だったのかも知れない。
どうやるのかは凡人である我々には想像する事も不可能だが、もしかしたらカーズ様はそんな理想をも抱いていたのかも知れない。
いつの日か、待っていてね…
あの子犬を見る瞳の奥に、そんな切ない想いが…。
そしてもしカーズ様が地球に生き続けていたとしら、人間なんかよりよっぽど優しい世界を創造したのだろうと思う。
まあ、人間にとってだけは地獄の世界かも知れないが。
2
リスが勝手に…
ジョジョたちを襲わせる為に凶暴性を付与して生み出したリスが、想定外にも同種を殺してしまった。
カーズ様にしてみたら「しまった…」な感じだったのかも知れない。
凶暴性などでおおよその志向性は与える事が出来るが、そこまで精密な遠隔操作は無理なのだろう。
先程も言ったようにあくまでリスはリス、個性を持った生き物でありカーズ様自身ではないのだ。
うっかりはだれにでもある、致し方ない。。
3
全ての生物を兼ね備えた存在になってしまったので「別種に対する優しさ」という概念が消えてしまった。
これは別な言い方をすれば、元々カーズ様は人間を「同種」に近い存在と捉えていたという事である。
下等生物めッ、という罵りには同族嫌悪的な意味合いが若干なりとも含まれていたのだと。
もちろん生物としては知能も体力も段違いの別物なのであるが、それでも「言葉によるコミニュケーション」が出来る知能がある以上は同種に近い存在と認識していたのではないか。
人間が特に動物に優しくする時、その憐れみの理由の中には「言葉が通じないから」という感情があるように思う。
特に犬や猫などは、人間社会の中にいたら人間に頼るしかない生き物だ。
人間が生かし、人間が殺す。
もう人間の愛情を信じるしかない存在なのだ。
だからこそ、人間側もそれに応えてあげたいと考える。
まっとうな人間ならば。
言葉が通じないからこそ裏切れない、という情の心が生まれる。
これが知能があり会話可能なのであれば、動物にしたって人間に頼りっきりという訳ではなくなる。
人間側も基本は優しくするにしても「まあ自分たちで何とかするだろう」みたいな突き放しが感情的に可能になる気がする。
そして、人間はカーズ様と同じく言葉を話せる。
文明も築いた。
「なら話は別じゃあっ!」
つまり人間には保護など必要なく、自分たちで責任を持って生きられる生物であるということだ。
まあ当たり前のことなんだけと。
…ちょっと話がごちゃっとなってしまったが、
「全ての生物を兼ね備えた存在になってしまったので「別種に対する優しさ」という概念が消えてしまった」
というのはつまり、全ての生物とコミニュケーションが取れるようになったという事だ。
もはやリスも蝶も「別種」ではないのである。
カーズ様はリスであり、花であり、蝶であり、ピラニアであり、タコであり、ワンコちゃんでもあるのだ。
この時点で別種に対する本能的な哀れみというものはあまり意味をなさなくなる。
基本はか弱い生き物であるから優しくするのだろうが、しかしそれはカーズ様自身でもあるのだ。
もしかしたらコミニュケーションが取れるだけではなく、意識的にも直接繋がりつつあったのかも知れない。
テレパシーというよりは、むしろ集合的無意識がそのまま顕在化されたような感覚で。
そうなると完全に、他生物は自分の分身という認識になってしまうだろう。
生み出したリスも分身ならば、食べられたリスもやはり分身なのだ。
カーズ様はあのリスを「か弱い」「別種の」生き物とは捉えず、あれも全て自分自身であると理解したのではないか。
もしかしたらリスの方すらそう感じていたかも知れない。
究極生命体となった瞬間に銀河のイメージが重なっていたが、あれは宇宙の歴史・情報を根源から理解し、世界そのものと一体化しつつある象徴だった。
全ての生成機序を知り、全てのコントロール法を知り、全てに成り、全てを超え、そして全てと一体化する 。
全てと一体化しつつある以上、リス側にもある程度「オヤ?あれは、あの人間みたいに見えて人間でないものは……僕自身………?」みたいな漠然とした直感が働いていた可能性もある。たぶん。
そして、食べられた後は消滅するのではなく「キメラアント」の摂食交配みたいに意識もカーズ様と一体化するのかも知れない。
いや、するのだ、と断言したい。
ならばカーズ様は「か弱いままで生きているよりは、絶対安全なこっちの体においで」という気持ちもあったに違いない。
リスも食べられた瞬間はびっくりしただろうが、すぐに意識ごとカーズ様の中に溶け込みそのことを理解し永遠に生き続けるのだ。
よく寄生獣を例に出してしまうが、これも後藤に取り込まれ一時的に一体化していたミギーの感覚に似ているかも。
眠っているようでいて、全ての情報が意識に流れ込んで来る。とても心地良かった。
みたいな感想をミギーが言っていた記憶がある。
そして、カーズ様との一体化感はおそらくそれ以上のものだろう。
何せ食べられる以前から既に意識は繋がっていたのだから。
そう考えると、もしこのカーズ様がスタンド能力を目覚めさせるとしたらとんでもないスタンドになるのだろうと推測できる。
世界そのものをアレしちゃうような、完全パーフェクト絶対的なスタンドを発現させるのではないか?
何せ、スタンド能力の発現メカニズムなんかも完全に理解した上で身に付けるのである。
つまり、自分で好きな能力を意図的に考え構築する事が出来てしまうのだ。
もうオプション付与し放題。
でも、カーズ様なら何かシンプルで決定的な能力をひとつ生み出すのかも知れない。
それだけで無敵になるような。
その上で、学究に役立つ能力を付与するような気もする。
いずれにせよカーズ様がこのまま生き続けてしまうと、後のスタンド使い達にとっても悲惨な事になるという訳だ。
チートの中のチート。
ディオのスタンドは「ザ・ワールド」という名だが、カーズ様こそがその称号を使う事になるのだろう。
もっとも、究極生物になった時点でスタンド能力など必要ないのかも知れないが…。
カーズ様スタンド妄想についてはいずれまた書きたいと思います☆
えー、まとめると3の理由は「カーズ様は全ての種を兼ねているのでリスとも同種になり、別種に対する態度の時とは決定的に変化していた」
そして
「リスとは意識的にも一体化しつつあり、しかも食事として取り込んだ後もリスの個性(意識)はカーズ様と共に永遠に生き続ける。だがら憐れなどという感情は生まれようもなかった」
という事です☆
やはりカーズ様が優しいことに変わりはありませんね!
以上、全て妄想だが一応考察してみました。
まあやはり全てがちょっとずつ関係していると思いたい。
究極生命体以前は1であったのだろうし、リスの件の時は2がちょっぴり混ざっていて、3が目覚めつつあったと。
特に3はイチオシ解釈ではあるが、分かりづらい上にかなり希望的解釈が入っている。
また、元々かなり動物好きの人じゃないと半分くらいしか共感出来ない説でもあります。
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戦闘潮流編、遂に最終回!!
この記事が公開される頃には皆さんも既に見ていることでしょう。
寂しくもあり満足でもあり…そんな複雑な心境だけど、とにかくTVで二部をやってくれた事には感謝の気持ちでいっぱいです。
全てを超えた究極生命体・カーズ。
そんな神の如き怪物と、波紋と策略のみで戦う人間・ジョジョ。
2人の歴史に残る名決着は次回に!!
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コメント
コメント一覧 (2)
リスは究極生物の力で何処まで出来るかの実験
カーズ様は私が守る出血多量になっても
生物が生きようとしたら多種を食う、それは当然のこと
たまたま柱の男たちにとって美味しい食材が人間だっただけ
もちろん人間にも防衛する権利はあるが、だからと言ってカーズを悪とは言えないのである!
ということで、近々更新再開したいと思います!